2006年07月19日

広がる 新型ペースメーカー CRT(心配再同期療法) 月約100人使用

広がる 新型ペースメーカー CRT(心配再同期療法) 月約100人使用

突然死防止機能付きも今月から保険適用

重症心不全患者の3.4割が対象になるとみられている新型ペースメーカーが04年の保険適用以降、順調に広まり、最近は月約100人に使われるようになってきた。血液を送り出す拍動リズムを整える「心肺再同期療法」(CRT)でポンプ機能の改善を図る。今月からは、突然死を防ぐ除細動機能を備えた「CRT」型も保険適用になった。さらに機能充実を目指した最新型の国際共同臨床試験(治験)も進んでいる。

○左右の心室に電気→同時に収縮

千葉県のAさんは43歳の会社員時代に、ゴルフ中に心筋梗塞で倒れた。以来、胸が重い感じや、意識を失い倒れるなど様々な症状に悩み、その時々最新の治療を受けてきた。東京女子医大病院(東京都新宿区)で今年4月、治験中の最新型ペースメーカーの植え込み手術を受けた。「歩く事もできなかったのが、病院の階段を一気に6階まで上れた」と言う。

血液は、全身→右心房→右心室→肺→左心房→左心室→全身へと流れる。正常な心臓では、右心房から電気信号で左右の心室の壁のほぼ全体が同時に収縮、血液を肺と全身に送り出している。「心室が同期している」状態だ。

ところが、心不全が重くなると、左右の心室の壁がバラバラに収縮する「心室同期障害」で血液を十分に送り出せなくなる。

そこで、両心室にリード線(導線)を入れ、左右同時に電気刺激を与えて同期を回復CRTが考えられた。「両室ペーシング」とも呼ばれる。

○患者の約7割がはっきりと改善

米国での臨床試験によると、CRTと薬物療法を受けた228人では、最高1から最低4の4段階に分ける心肺機能の評価法で、1段階以上改善した人が約7割に達した。薬物療法だけの治療を受けた225人で一段階以上の改善は、約4割だった。過去150人に使った小倉記念病院(北九州市)の安藤献児・循環器科副部長の調査でも、追跡できた45人では(69%)に一段階以上の改善が見られた。

国内で(CRT)実施の先頭に立ってきた東京女子医大の庄田守男・助教授(循環器内科)は「心臓移植を待っていた患者さんに実施して、退院するほど回復したことがある。移殖の待機期間が長引き症状が悪化した人や、移植が難しい高齢者には唯一の救命治療になり得る」と言う。

国立循環器病センター(大阪府吹田市)の鎌倉史朗・心臓血管内科部長によると、国の保険適用の基準は、心電図で心室の収縮を示すQRS波の幅が長く、心配機能評価が最低の4か3の患者。しかも、正常に比べ、血液を送り出す量が半分ほどに落ちていることが条件になる。

だが、2.3割の人ではCRTの効果が表れない。重症に成りすぎた場合や、両心室の同期が心電図ほどには崩れていない場合などがある。

左心室へのリード線は血管を通して入れるが、通りが悪く所定の位置に届き難い人もいる、医師が慣れていないと血管が破れる場合もあり、医師の技術力は重要だ。

ある専門家は「受けるなら少なくとも5例以上の経験がある医師をお奨めする」と言う。

山口巌・筑波大病院長は「欧米の実績からCRT対象患者を決めているが、日本人特有の条件もあるはず」と見る。よりきめ細かく効果を事前予測するための臨床研究を、今春から全国34施設で始めた。



以上新聞紙面より引用



心臓病と運動負荷試験第2版
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/0151a130.f21fcf58/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/605942/

心電図からみる心臓病の診断と治療
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/0151a130.f21fcf58/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/933370/

徹底図解不整脈と心臓病
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/0151a130.f21fcf58/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/1639854/




posted by ブログメッセンジャー at 15:45| 広島 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 健康に関するお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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