2006年11月10日

格差社会 抜け落ちた視点 「女性はパート」で差別

格差社会 抜け落ちた視点 「女性はパート」で差別

さまざまに語られている「格差社会」論議だが、一つ、大事な視点が抜け落ちているのではないか。

「男性は正社員、女性はパート」この図式が、非正規雇用の人たちを差別してきた。

ところが、今そこ男性が大量に入っている。それがいま「格差社会」として表面化しているのでは、というものだ。

先月山口県であった、「日本女性会議2006しものせき」で首都大学東京の江原由美子教授や日本女子大の大沢真知子教授の報告から浮かび上がった。

大沢教授によると、非正規雇用は90年代以降、世界的に増えている。10ヶ国を調査したところ「先進国を中心に、不安定就労が増えていた」。世界規模でのコスト競争が起き、企業は安い労働力を求めて、正規雇用を非正規に切り替えてきた。ただし、調査した国全てが日本のように、「格差社会」になっているわけではない。デンマークとオランダは格差は広がらず、経済成長も維持できている。

「パートも正社員も雇用形態にかかわらず、同じ仕事は同じ時給。年金や雇用保険なども適用される。これなら時期や人によって著時間か短時間か、選択できる。
生活が安定し、結果的に出生率が上がる。ワークライフバランス社会だ」と大沢教授。

一方の日本では、パート労働者は正社員に比べて待遇が悪いのが当たり前だ。江原教授によると、パートの給与は正社員の半分。医療や年金といった社会保険も、正社員のように全員が加入できるわけではない。

「平成不況後、中高年男性や大卒男性もパートでしか働き口がなくなって初めて、『格差社会』と呼ばれ大問題になったけれど、パート格差はずっと問題だった」

欧州では、パート労働とは単に働く時間が短い労働のことだ。権利も職務も同じで、パート管理職も居る。労働時間に見合った報酬が得られるように、国によっては、制度は違うけれど、社会保険にも加入できる。

江原教授は、日本の制度設計が「正社員の男性と結婚した主婦パート」を前提としていた事が根源だと見る。

パート本人が加入できなくても、「扶養者」である夫の「第3号」になれば無保険にならず問題ないという発想だ。

かくて、パートの待遇格差は、放置されてきた。そして男性のパート労働が増えた時、生活していけない人が増えてしまった。

保険のセーフティーネットから漏れる人も増えてしまった。

大沢教授は「社会保険も含めた労働法制の見直しが必要」と話す。社会保険は雇用主も半分負担しなければならず、経営側がパート労働者の加入を嫌うからだ。

だが、制度をいじるのは大改革。近く審議予定の「パート労働法改正法案」でも懸案の待遇格差の根本にメスは入りそうに無い。



以上新聞紙面より引用



パート労働Q&A
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/0151a130.f21fcf58/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/871976/

パート労働の課題と対応の方向性
http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/0151a130.f21fcf58/?url=http://item.rakuten.co.jp/book/1526461/


posted by ブログメッセンジャー at 21:52| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 困ったお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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