2006年11月12日

死の床で出した婚姻届 お金の悩み 彼女の場合

死の床で出した婚姻届 お金の悩み 彼女の場合

「ちょっと気分が悪い」

彼(当時39)が彼女(37)に電話をかけてきたのは、半年前の事。2人は大学時代からの付き合いで、同居』こそしていなかったが、ずっと前から結婚の約束をし、恋人同士の関係を続けていた。

「どうしたの、大丈夫?」

彼女に答える間もなく、彼は血を吐いて倒れた。救急者で運ばれ、ただちに入院。出血の原因は、肝硬変による食堂静脈瘤の破裂だった。医師も手の施しようがなかった。

彼女は、彼の兄と病院に駆けつけた。

「ずっと具合が悪かったのかい」

兄が彼女にたづねた。

「肝硬変なんて、まったく・・・・・」

昼夜にわたる看病の買いあって、2日後、彼の体調は一時的に回復した。

「私よ、解る?」

「もちろん」

彼の声は力強かった。

「結婚の約束を果たさないと・・・」

彼は、婚姻届を書きたいと求めた。彼女と兄は同意した。役所が近かったので、すぐに届出用紙を用意した。記入欄のほとんどはかの状が埋め、本人の署名欄のみ彼がゆっくり記して押印いた。

「ありがとう」

「私こそ、ありがとう」

彼女は、その足で婚姻届を提出し受理された。

病室へ戻ってみると、彼の容体は急変していた。4時間後、帰らぬ人となった。

問題は、直後に起きた。

「あなたなんか、嫁じゃない!婚姻届を仮装したのよ!」

夫の母は、結婚を認めなかった。夫の死期が近いのを見て、彼女と兄の2人が、息子の死によって母親が受け取るはずだった、遺産や年金などを横取りしようとした、と言うのがその言い分だった。

「瀕死の息子に婚姻の意思などあるはずが無い!」

彼の母の強い反発に、彼女右派当惑するばかりだった。

○ 受理時に意識不明でも有効

婚姻は、社会通念上婚姻と見られる共同生活を営む意思と、戸籍法に基づく届出によって成立する。

このケースでは、彼が意識不明の間に、役所に受理された婚姻届の有効性が問題となる。

婚姻届の提出から死亡まで4時間に過ぎないことから、瀕死の状態だった彼には婚姻届受理時に婚姻の意思があったとはいえないとも思える。

しかし、将来の結婚をずっと以前から約束し、恋人関係を続けてきた者が、婚姻の意思をもち、かつ、その意思に基づいて婚姻届を作成したときは、受理された当時に意識を失っていたとしてもそれ以前に気持ちを変えたなど特別の事情が無い限り、婚姻届の受理により婚姻は有効に成立すると考える。

彼女は配偶者であることを母に説得しつづけるべきだ。


以上新聞紙面より引用



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