窮屈な賃貸暮らし脱出・・・派遣・契約社員も購入層
○ 収入に見合う物件を
マンションを購入するシングル女性が増えている。
高額な都心の物件を長期のローンを組んで買っている。しかも購入者は高収入のキャリアだけでなく、収入や年齢の幅が広がっていた。不動産会社も独身女性向けを多く販売するようになった。
ただし、一人暮らしの女性には、家族や夫婦で買うのとは違う注意点がある。
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東京都内の会社員(41)は3年前、品川駅に近い高層マンションの2LDKを買った。
便利な場所だったのが決め手。 ![]()
7千万円だったが、15年でためた3千万と親の贈与を頭金に、残りを20年のローンにした。それまでは家賃10万円の北向きのワンルームを借りていたが、構造が頼りなく、隣の生活音が聞こえた。
「仕事はストレス一杯。自分の部屋はほっとできる場所にしたかった」
積極的に買う女性だけでなく、女性が賃貸に住み続けることの窮屈さに耐えきれず購入の例もある。
精神科医の向山リカさんもその一人。
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賃貸マンションに住んでいるとき、家主さんから「あなたには家賃が高すぎるのでは」。管理組合からは「郵便の量が多すぎる」などといわれた。
釈明したが理解されなかった。
「結局、ミドルの女性の一人暮らしはあやしいと思われたのでしょう」
女性のための快適すまいづくり研究科(東京都)代表の小島ひろ美さんは「女性のことではなくなってきました」と言う。
同会を15年前に設立、会員は現在4万1千人。毎年、会員の千人近くが購入している。
小島さんが20年前、26歳でマンションを購入した時は、不動産会社からなかなか相手にされず、金融機関のローンも親と共有名義だった。
15年前のセミナー参加者は高収入のキャリアが中心。いまは、30〜40代が会員の8割で、大学生や70代も。年収300万円から500万が7割近くを占める。
女性購入者が増えた背景には、不動産業界の変化もあるという。
バブル崩壊と、それに続く不景気でマンションが売れ難くなった時期。不動産会社は、3LDKを1LDKから2LDKに変えて売り出したが、ファミリーはやはり広さを求め、結局は独身女性が購入した。
これをみて、新興の不動産会社が、「新しい層の獲得になる」と、女性向けをはじめ、大手にも広がっていった。
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最近の特徴は、派遣・契約社員の購入も目だって来たことだ。
大阪市の女性(35)は来年2月、40階建てタワーマンションで始まる新生活を楽しみにしている。
1LDKで、2650万円。広さは現在の賃貸の3倍になる。
駅から徒歩3分、たっぷりの収納スペース、最上階の展望室にひかれた。
以前はマンション購入派諦めていた。3カ月更新の派遣社員で、年収300万円足らず、貯金は150万円だったからだ。
友達に付き合ってもらってモデルルームを訪ねた時、営業マンから「派遣でも借りられますよ」と言われ、「それなら買おう」と物件を探して2軒目で決めた。
不動産会社から提携銀行を紹介され、35年ローンを組んだ。返済終了は70歳。
収入は不安定だが、「困ったら貸せばいいし、売ってもいい」とあくまで楽観的だ。
女性が購入する際、最も注意しなければならないのは資金計画だ。
研究会の小島さんは、「モデルルームから始めるのではなく、まず、自分の収入を見つめて欲しい」と話す。
フィナンシャルプランナーの深田晶恵さんは安心して購入するための条件として@頭金と諸経費をあわせ、物件価格の3割の自己資金がある。A不測の自体に備え、購入しても貯蓄を最低200万円残せる。B安定した収入が見込める。などを挙げる。
「売れば良いと思っていても、希望通りにいくとは限らない。また、独身女性は夫婦と違い、稼ぎ手が一人と言うリスクがある。買いたい気持ちに反する人の意見を聞くことも必要。購入は冷静に、慎重に」
以上新聞紙面より引用

